朝方の空には、夏の星座であるさそり座やいて座が昇ってくるようになりました。
季節は、もう春、いよいよ卒業式が近づきました。
卒業式当日、式辞の中で9年生のみなさんには、私なりの「贈る言葉」をお伝えしますが、ここでもひとこと、エールを送りたいと思います。
私はアニメをよく観ます。最近のお気に入りは「葬送のフリーレン」なのですが、その中で観ていて、「そうそう!(葬送のフリーレンなだけに…笑)」と思わず頷いてしまう場面がありました。
それは、エルフという人の感情を読み取るのがやや苦手である種族の主人公、フリーレンがかつて一緒に冒険をしていた勇者ヒンメルに向かってこう尋ねる場面です。
「なぜヒンメルは人に親切にするの?」
その質問に少し考えた後、ヒンメルはこう答えます。
「それは、自分のため…かな?」
「親切は人のためにしているように見えるかも知れないが、僕はそうじゃないような気がする。実は、親切は自分の生きた証を未来へ残すための方法なのかも知れない。」
「ほんの少しでいい。誰かの人生を良い方向へ変えてあげればいい。きっとそれだけで十分なんだ。」
(※ 一度観ただけなので、台詞はうろ覚えです。間違っていたらごめんなさい。)
これからの人生、良いときもあれば苦しいときもあるでしょう。ときには、さまざまな困難に直面し、「こんなに苦しいのになぜ自分は生きていかなければならないの?」「自分が生きている意味って何?」と悩むこともあるかも知れません。
そんなときにこのヒンメルの言葉を思い出してくれると嬉しいです。
卒業生のみなさんの前途に幸多かれ!と祈っています。