2020/07/28 | ちょっと気にとめてみてください。 | | by 校長 |
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梅雨明けがとても待ち遠しい今日この頃です。でも梅雨明けが来ると暑い暑い夏がやってきます。そうなれば熱中症にも気をつけていかねばなりません。1学期終了まであと少し、みんなそろって元気に終業式を迎えたいと思っています。
さて、こんな言葉を耳にしました。「ゲーム障害」とう言葉です。調べてみるとこんなことが書いてありました。
ゲーム障害は、ゲームに熱中するあまり、利用時間などを自分でコントロールできなくなり、日常生活に支障が出る病気だそうです。WHO(世界保健機関)では新たな病気として2019年5月に国際疾病分類に加えました。
ゲーム障害の患者数は、はっきりとわかっていませんが、厚生労働省の調査では、「ネット依存」が疑われる人は成人で推定約421万人、中高生で約93万人(2017年)いると推定されています。
私たちの行動は脳の前頭前野と大脳辺縁系によってコントロールされています。前頭前野は主に「理性」をつかさどり、大脳辺縁系は「本能」「感情」をつかさどっています。普通は前頭前野の働きのほうが優勢ですが、ゲーム障害が起きると、前頭前野の働きが悪くなり、大脳辺縁系による「本能」「感情」に支配され、依存状態から抜け出すのが難しくなってしまうそうです。
ゲーム障害の兆候には次のようなものがあるそうです。
①ゲームをする時間がかなり長くなった
②夜中までゲームを続ける
③朝起きられない
④絶えずゲームのことを気にしている
⑤ほかのことに興味を示さない
⑥ゲームのことを注意すると激しく怒る
⑦使用時間や内容などについて嘘(うそ)をつく
⑧ゲームへの課金が多い
世の中には、大人や子どもの気持ちをくすぐる刺激的で面白いオンラインゲームが数多くあります。こうしたオンラインゲームを完全に遠ざけることは、現実問題としておそらく無理でしょう。①~⑧の兆候がみられる場合は、注意をすることでゲームの時間が減ったり、やめることができれば、あまり問題はないそうです。
上手にゲームと付き合っていくことも、これからの社会を元気に生きていく上で必要な力になってきたのではないでしょうか。
校長 大西 宏之