校区の概要と生徒の実態
本校は、西播磨の北西部、宍粟市の北東部にあり、山と田畑に囲まれ自然に恵まれた環境の中にある。
校区は古来、因幡街道と但馬街道が合流する交通の要所として栄え、農業や林業もさかんであった。
日本の近代化、高度経済成長時代の中で、生活様式や産業構造も変化した。近年、若年層の都市部への流出と過疎化が進み、高齢化傾向が顕著である。しかし、大きく変化する時代にあっても、地域では人と人のふれあいやお互いに助け合う気持ちを大切にする豊かな心が受け継がれている。また、地域の子どもは地域で育てるという意識が高く、子どもの教育や未来、学校に対する関心や期待も大きく、協力的である。このような環境の中で育った生徒たちは、素朴かつ純真で、部活動や生徒会活動に積極的に取り組んでいる。中でも生徒会は、本年度のスローガンを「心を極めろ~意識高く 誇り高く~」とし、今日も学校に来てよかったと、愛情と笑顔溢れる潤いのある学校にしていこうと、気持ちを一つにしてがんばっている。
学校経営の概要
(1)経営方針
「一南家族」「いつもとなりの人のことを考えよう」という合言葉のもと、すべての生徒・職員が自他を大切にし、思いやりや慈しみの心が溢れる学校づくりをめざす。その精神を根底に、生徒の自己肯定感を大切にしつつ、「もっと知りたい、もっと勉強したい」という学習意欲や知的好奇心を満たすべく、楽しく分かりやすい授業の創造を展開する。また、一人一人の個性や創造性を伸ばす特別活動・総合的な学習の時間・部活動等を通して、より豊かな感性を磨くとともに、子どもたちの「生きる力」を育む。
(2)校 訓
☆励みあう生徒
☆鍛えあう生徒
☆磨きあう生徒
(3)教育目標
次代の社会を担う教育の創造
足はふるさとに根を下ろし、心は我が国の進むべき方向を定
め、目は大きく世界を見つめて、明日のわが道、わが町を切り
拓き、いかなる時代や社会の変化にも主体的に対応できる創造
性、国際性に富んだふるさと「一宮」・ふるさと「宍粟」を愛
する生徒の育成
(4)重点目標
愛情たっぷり 『一南家族』
【めざす学校像】(安全で安心できる学校)
【励みあう】 ○生徒一人一人の命の輝きが見える学校
【鍛えあう】 ○地域に開かれ、地域に信頼される学校
【磨きあう】 ○生徒にも職員にも魅力がある学校
【めざす生徒像】
【励みあう】 ○自ら学び、自らを律する姿勢を持つ生徒
【鍛えあう】 ○互いに認め合い、高め合い、伸びようとする 生徒
【磨きあう】 ○いつもとなりの人のことを考える生徒
【めざす教師像】
【励みあう】 ○生徒に寄り添い支える教師
【鍛えあう】 ○授業力の向上に努める教師
【磨きあう】 ○家庭・地域から愛される教師
(5)本年度努力目標
① 命と人権を大切にし、共に生きる心と豊かな感性を育てる
② 自立して未来に挑戦する力、社会の変化に柔軟に対応する
力、たくましく生き抜く力を培う
③ 基礎・基本の定着を図り、一人一人の個性を生かす教育を
進める
④ 特別支援教育の充実を図り、楽しく充実した学校づくりを
推進する
⑤ 体験的学習の場と機会を設け、キャリア教育の推進を図る
⑥ 家庭、地域と連携し、信頼関係に基づいた教育を推進する
⑦ 研修と研鑽に励み、教師力の向上を図る
⑧ 安全・安心の学校づくりを進める
(6)具体的実践事項
生きる力の土台となる意欲・態度を養う指導体制の充実
① 自主自律の精神の高揚
1 基本的生活習慣と体力の育成
2 個々の生徒を生かす場の設定
3 多様な感動体験で積極性を育成
4 主体的な生き方の土台づくり
5 集団の基本的なモラルの育成
② 健全な生徒の育成
1 温かみの中に厳しい指導の徹底
2 生徒と教師の信頼関係の構築
3 絶えざる観察と聞くことで生徒の心のひだに食い込
む指導を実践
4 いじめ、不登校、偏見等の解消
③ 家庭、地域総がかりの子育て
1 情報の発信で地域・家庭に開かれた学校づくりを推進
2 家庭、地域の教育力の活用
3 関係諸機関や諸団体との連携
4 保護者や地域の声を謙虚に聞く
【具体的実践の視点】
① 安全で安心できる学校
〈開かれた学校〉
1 説明責任を確実に果たす
○学校評議員の活用と学校評価に基づく学校改善
○報告・連絡・相談・記録・確認の徹底
○学校のオープン化(オープンスクールの実施)
2 外部講師の招聘による危機意識の向上とスキルアップ
○安全教室、防犯教室、情報講演会等の実施による意識の
向上
○携帯、スマホ、タブレット等情報化社会への対応力の育成
3 積極的な情報発信
○校報、ホームページ、学年、学級通信等の充実
4 地域行事への参加と社会貢献
○ボランティア活動、クリーン作戦等への参加
〈安全・安心〉
1 学校の危機管理体制の強化
○環境整備、校内の施設・設備の定期点検及び登校路の
安全点検と安全指導
○食育の推進と食物アレルギー対応の徹底
○危機管理体制の強化と防災対応マニュアルに基づく訓練
○来校者の確認と防犯対応
2 不登校生徒等への適切な支援体制の充実
○サポート体制の確立とSC・SSW等関係機関との連携
○通級指導の充実
3 いじめ未然防止・早期発見・早期対応
○いじめ防止基本方針に基づく取組
4 特別支援教育体制の充実
○サポートファイル、個に応じた支援計画の作成による
適切な支援
○全教室のUD化の実現 ○授業の見える化の実施
② 自主自律の精神を持つ生徒
〈未来を切り拓く教育〉
1 豊かな感性を育む教育の推進(感動体験による成就感・
達成感)
○学校行事の活性化
○特別活動を要(共同学習を活用)としたキャリア教育の
推進
○体験学習(校外学習、トライやる・ウィーク、修学旅行
など)の充実
○部活動の充実(心身の鍛練と協同・人づくりの場として
の部活動)
2 故郷を愛する生徒の育成
○地域講師の活用による地域学習、体験学習の充実
3 情報提供と支援を的確に行い進路保障を実現
○進路の情報提供 ○一南タイム(放課後学習)
○個別面談 ○作文指導
〈保こ小中の連携教育(パートナーシップ)の推進〉
1 一宮南中学校区保こ小中連携教育の推進
○園児・児童・生徒の交流
○出前授業の実施 ○連携カリキュラムの見直し
2 一宮南中学校区小中連携人権教育研究
○講師招聘研究授業や講演会の実施
3 一宮南中学校区小中一貫教育実施に向けた情報の発信
○コミュニティスクールの立ち上げに向けた取組の推進
③ 豊かな人間性・専門性を持ち人権感覚のある教師
〈職員組織(一南家族)の活性化〉
1 学校評価・人事育成システムによる職員の活性化
○評価・検討の継続により、新たな課題に対応した研修等
の充実
2 生徒理解に基づく人権意識の高い学年・学級・部活動経
営と生徒指導
○4つのワークの実践
(ネットワーク、フットワーク、ヘッドワーク、チームワーク)
3 学校業務改善の取組の推進
○服務規律の遵守と接遇態度の向上
○勤務時間適正化の推進
(平日1回、休業日月4回のノー部活デーの実施)
○週1回定時退勤の徹底
○職員の健康管理と年休取得の推進
4 保護者・地域住民・関係機関などの一般市民との対応力
の向上
○良好な関係づくりを基にした学校運営についての研修
5 教職員の組織力の強化
○報告・連絡・相談・記録・確認の徹底
○情報の共有化と協働体制の確立
6 資質向上のための研修の充実
○校内研修の充実
(人権・道徳、キャリア教育、共同学習など)
生徒数
令和 4年 4月 7日現在
| 1年 1組 | 2年 1組 | 3年 1組 | コスモス 学級 (知的)
| すずらん 学級 (自情)
| はなもも 学級 (肢体)
| 全校生 |
男子 | 16 | 23 | 20 | 3 | 2 | 0 | 64 |
女子 | 13 | 16 | 18 | 0 | 1 | 2 | 50 |
計 | 29 | 39 | 38 | 3 | 3 | 2 | 114 |