本を読むこと
遅かった秋の山の色づきも鮮やかな色合いから徐々に色あせ始め、秋から初冬を感じる季節になりました。コロナ禍での令和3年もあと1ヶ月ほどで終わりを迎えます。10月に入り若干感染が落ち着き、1学期から延期していた行事を含め、多くの学校行事が規模の縮小・変更等はありましたが、無事実施することができました。生徒たちもそれぞれの行事で、できる範囲でしっかりと頑張ってくれました。保護者・地域の皆様にも実施に当たり、様々なご無理を申し上げましたがご協力いただきありがとうございました。
さて、話は変わりますが、私は映画好きで、若い頃は月に4,5本映画館に見に行っていました。その後レンタルのDVDなどに変わりましたが、週に1,2本は見ています。映画を見ることは、自分の現実とはかけ離れ、ストレスの解消にもなり、映画を見た後はすっきりとした気持ちになります。
この趣味は今も続いていますが、見る本数はかなり減っています。それ以上にこの数年は、読書にはまっています。もともと小説の類いはあまり読まなかった方ですが、数年前にちょっとした空き時間に読み始めてから、今ではジャンルは様々ですが、月4,5冊のペースで読んでいます。活字を追いながら物語の状況を頭の中で無意識に映像化して楽しむ事が、映画と同様に自分の気持ちをすっきりとさせてくれることに気づきました。また、本を読んでいると自分の知らなかったこともたくさんわかり、今では読書が欠かせない生活の一部になっています。
今の時代、ネットが気軽に使えるようになり、活字より映像から情報を得るようになっていますが、活字を読むことは、単に見ることよりもたくさんの想像力をかき立て、ものの見方(視野)が広まっていくと思います。また、ストレスの解消につながる心の落ち着きをもたらしてくれる効果もあると思います。
本校でも、「朝の読書の時間」をもうけて、読書活動にも力を入れていますが、まだまだその活動が、生活全般に行き渡っている状態にはなっていません。やらなければいけないことが多く大変な毎日を送っている生徒たちですが、朝だけでなく、家でも心を落ち着ける「読書の時間」をたとえ10分でもいいので続けていけるようになってほしいと感じています。保護者の皆様、各家庭でもそんな時間の確保にご協力をお願いします。
令和3年11月25日
学校長 小林 琢哉