校長室通信

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2021/04/12

【校長室通信】馬酔木・・・

| by 校長


来しかたや 馬酔木咲く野の 日のひかり
(こしかたや あしびさくのの ひのひかり)                          水原 秋櫻子                  
  「歩いてきた方を振り返ると、馬酔木の花が咲き乱れ、春の陽ざしが降りいで何と美しい野原なんだ」という意味です。作者の水原秋櫻子は奈良好きだったそうなので、大和路の風景を読んだのだと思います。

 さて、
 私は、アウトドア派なので、コロナ禍にもできる運動はないかと考え、半年前から低山登山を始めました。これまでに22座登頂。といっても『低山』ばかりです。(低山登山の魅力は次の機会にするとして、)春の山に登ると目立つのがこの句に詠まれている馬酔木(アセビ、アシビ)の花です。
 3月の終わりに、登山で出会った人が山や花に大変詳しく、面白い話をしてくださいました。
 「馬酔木の名は、馬が葉を食べれば毒に当たり、酔ったようにふらつくようになる木という所からついた名前」で、今、増えている鹿もそのことを知っているのかこの木は食べないそうです。ですから、鹿の食害にもあわず、馬酔木が相対的に増えているのだそうです。白い花がきれいだということだけでなく、そうした理由で、馬酔木が登山の時に目に入っていたのかもしれません。
 しかし、人間は毒のある馬酔木をうまく利用してきたそうです。例えば、毒を抽出して農作物の害虫駆除にも利用したそうです。人間ばかりでなく、ある種類の蛾は幼虫の時、馬酔木の葉を食べ成長し、毒を蓄積します。成虫になっても毒は残り、この我を食べた鳥は次からこの我を食べなくなるそうです。そうなると目立った方がよいと蛾にしては派手な模様で昼間に活動する習性をもっているそうです。
 白く小さな花が集まり、きれいな花ですが、話を聞くと何だかいろんなことを知りました。
 心と体のリフレッシュができる低山登山は皆さんにもお薦めです。でも「梅雨時からはヤマビルに注意」とこれもその人から教えていただきましたが・・・
 (私からも雑学を一つ。この俳句を詠んだ「水原秋櫻子」は男性です。私は高校生の時、国語の先生が「男性だからな」という話を「うそ!」と思いながら聞いたのを覚えています。)
             伊水小学校  和田
                     *月に1回程度「校長室通信」を載せていきたいと思っています。


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