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 校長室通信

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2019/09/02

たった一言で

| by 校長

たった一言で

 

 朝、家族が目を覚まして顔を合わせ、お年寄りがふと、「今日は暑いね!」と声をかけました。

 ある家庭の様子です。声をかけられた相手は、「はい、はい」と迷惑そうに答えただけで、忙しそうに朝の支度を始めました。お年寄りは茫然として、その場に立ち尽くすだけでした。

別の家庭の様子です。声をかけられた相手は、「そりゃまだまだ夏だからだよ!」と、そっけなく返答しました。お年寄りは返す言葉がなく、「言わなければよかった」と口をつぐんでしまいました。

 さらに別の家庭の様子です。声をかけられた相手は、「ああ、暑いですね!」とお年寄りの顔を見てはっきりと答えました。お年寄りは、思わず笑顔になりました。

 言われた相手はたった一言返しただけなのに、それぞれの家庭のお年寄りの受け取り方は大きく違います。

会話は、その時の都合や機嫌で答える、あるいは、ただ答えが分かればいいというのものではありません。同じ言葉を返すだけであっても、顔を見て、明るい表情で話せば心が通い、心が温かくなります。そんな雰囲気のある朝の家庭の風景を思い浮かべてみれば、その家族の心は安定しているのではないでしょうか。また、お年寄りを、もっと言えば、人を人としてどれだけ大切にしているかというバロメーターであるとも感じます。2学期の初日、子どもたちの登校時のあいさつの声が小さかったので、式辞の中で「あいさつ・返事・ありがとう」の大切さを説いたところです。

 

敬老の日を前に、自省の意も込めて思いを綴ってみました。この夏、あおり運転をしたとして世間を騒がせた男女の身勝手な言動の原点は、家庭にあったのではないかと推測しながら・・・

 

                          令和元年9月2日

                          校長  藤井司郎


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