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 校長室通信

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2021/01/04

「目的」と「目標」

| by 校長

「目的」と「目標」

 

 新年、明けましておめでとうございます。令和3年が始まりました。今年もよろしくお願い申し上げます。

 

 昨年(令和2年)のお正月には、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう、宍粟市でも複数の感染ルートが確認されるなど思いもよりませんでしたが、この1年間で世の中は大きく変わってしまいました。ワクチンや特効薬が開発され、語ったり食事をしたりすることに特に気を遣わなくていい日が早く来ることを待ち侘びています。令和3年が、新型コロナウイルスを克服した年となりますように。

 

 世の中が大きく変わった中で、高校野球に焦点を当ててお話しします。ご存じのとおり、昨年の夏の甲子園大会は中止となってしまいました。ある高校の野球部主将は、「今までの練習や体験は無駄ではない。これから先の人生の糧になると信じている。」 そして、「心身を鍛え、人間として成長することを野球を通して学んだ。」とインタビューに答えていました。素晴らしい考えを語ってくれたなと感心しましたが、この「心身を鍛え、人間として成長すること」は、「目的」なのでしょうか、それとも「目標」なのでしょうか。問われた私は、どちらか見当もつきませんでした。私はこれまで「目的」と「目標」を曖昧に遣っていたことに気付かされました。

 

 検索してみると、こう書いてありました。「最終的に目指すのが『目的』、その目的を達成する過程における中間地点となるのが『目標』である。」

 つまり、「目的」はゴールであり一つ、「目標」は手段であり複数あることになります。そうであるならば、前述の「心身を鍛え、人間として成長すること」は「目的」、「今までの練習や体験」は「目標」ということになります。

 言い換えれば、「目的」とは「何のためにやるか、どうありたいか」です。ここがブレれば「目標」を立てることはできません。

 

「目的」として自分が投げ掛けた思いは、幾つかの「目標」を経て「こだま」のように返ってきます。返ってくるのは自分の姿そのものだと自覚し、自省しながら取り組んで参ります。

 結びに、それをよく表した、金子みすゞの「こだまでせうか」をお贈りします。

「遊ぼう」っていふと 「遊ぼう」っていふ

「馬鹿」っていふと 「馬鹿」っていふ

「もう遊ばない」っていふと 「遊ばない」っていふ

さうして あとで さみしくなって

「ごめんね」っていふと 「ごめんね」っていふ

こだまでせうか  いいえ 誰でも

 

                           令和3年1月4日

                           校長 藤井司郎


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