校長室通信

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2021/06/01

【校長室通信】衣替え

| by 校長

更衣駅白波となりにけり           綾部 仁喜
(ころもがえ えきしらなみと なりにけり)

 最近は季節が前倒しになり5月の連休が明けると暑い日が続くのか、一昔前のようなはっきりした衣替え(更衣・衣更え)はなくなった気がします。わたしが子どもの頃は、5月31日の下校前に先生が「明日から衣替えだからな」の一言で、6月1日になると全校児童が一斉に冬服から夏服へと替え、夏の明るい服の色になり、学校全体が明るく感じられたものです。
 当時は、この句の「駅」が「学校」になるような風景が見られました。
 やはり、私が子どもの頃、うっかり「衣替え」を忘れ、6月1日の朝に冬服で登校の集合場所に行くと「しまった。衣替えだった。」と急いで冬用の制服(上着)を家に置きに帰り、慌てて登校の列に追いつく子もいました。
 日本で「更衣(ころもがえ)」は、平安時代、宮中行事で旧暦の4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えるところから始まったとそうです。江戸時代には庶民にも広がり、明治時代に夏用・冬用の制服を替えることへとつながり、なんと時期まで決めらたそうです(冬服を10月1日~5月31日、夏服を6月1日~9月30日)。
 何だか「6月1日になったら衣替えだな。」などと口にすると「昔の人ですね。」と言われそうですが・・・でも「更衣・衣替え」をきっかけに気分一新、楽しく季節を迎えるのもいいものです。
 


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