校長室通信

通信 >> 記事詳細

2022/09/14

2学期の学校づくり

| by 制作担当

                                      神野小学校 校長 浅田 和典

 日暮れが随分早くなると共に、秋の虫たちの元気な鳴き声に、暑かった今年の夏の終わりを感じる今日この頃です。地域の皆様には、夏休み中にも子どもたちの安全へのお心配りやお声かけ等をしていただいたことと拝察いたします。誠にありがとうございました。
 1学期の終わりは、コロナの感染拡大が起こり、学級閉鎖をした学年がある中で夏休みを迎えました。そして、現在も全国的に流行している状態です。学校生活を継続していくために引き続きマスクや手洗い、換気、消毒等の基本的な対策を大切にし、一人一人が元気に生活してくれることを願っています。ただし、マスクについては、距離が保てて空気が流れる屋外での活動や運動中は、呼吸や熱中症対策のため、必要に応じてマスクを外すように指導しています。子どもたちは、大人の行動を見て学ぶこともあるため、教職員が必要に応じて意識的にマスクを外すようにしています。また、学級閉鎖等のめやすが、以下のように一部変更されました。「複数名の感染が確認された場合でも、感染経路に関連がなく、他の児童に感染が広がっているおそれがない場合には学級閉鎖を行わない場合もある。」「濃厚接触者の出席停止期間を5日に短縮する。」(ホームページ参照)今後も感染対策へのご協力をお願いします。
 始業式は、感染対策のため、オンラインで実施しました。その中で3つの話をしました。
 1つ目は、「身近なことから学ぶ」ということです。学校や家庭の生活で、いろいろなことに興味や疑問を持つ事があります。校庭や山、川、空などから、珍しく新しい発見があります。私も一学期からこの学校周辺や宍粟市内の動物や植物などについて観察し、写真を撮ったものをホームページやグーグルの共有ドライブに載せています。身の回りの出来事から学ぶ事は、いつでも始めることができて楽しいものです。ユニークな形をした個性的な虫、小さくても実に美しい植物や刻々と変化する雲など、身の回りにはたくさんの学習素材があります。児童のみなさんも是非興味をもって、楽しみながら生活し、発見してほしいと思います。
 2つ目は、「違いを認める」ということです。神野小学校には110名の児童と19名の教職員がいます。その一人一人が、それぞれいろいろな違いや個性を持っています。誰一人として同じ人はいません。顔形や体つき、考え方、好きなものや苦手なもの、できることやできないことなど、一人一人の違いがあるからこそ楽しいのです。違いを攻めるのではなく、違いを広い心で認め合って、安心して伸び伸びと生活できる学校にしていきましょう。
 3つ目は、「違いをつくる」ということです。世の中では、いろいろな分野で、新しい発想で今まで誰も考えたり実行したりしたことがなかったことに挑戦し、「違い」をつくりだすことによって社会を進化発展させています。今まで通りということもいいけれど、自分と人との違い、今までの自分との「違い」をつくり出そうと努力をしてほしいと思います。そして、学級や学校をさらに個性的で魅力的なものにしてほしいと思います。

 さて、この2学期は10月23日に運動会があり、また各学年で学校外に出かけて体験的な学習をするようなことも計画しています。6年生は11月に修学旅行も控えています。2学期は、1年の中で最も長い学期であり、児童の成長や活躍がある学期です。2学期も児童一人一人がしっかり目標を持って、積極的に日々努力をしてほしいと思います。また、ソーシャルスキルトレーニングや教科指導の校内授業研究会を計画しています。
 2学期の神野小学校の「違い」は、以下のとおりです。学校生活支援教員の勤務日増による個別支援の充実、火曜日及び可能な場合は木曜日の職員朝会を無くすことによる児童に関わる時間の確保、水曜日の朝清掃を無くすことによる学習や学級での話し合いの充実、全校で授業の見える化推進による児童が見通しをもてる授業の充実、各学級でスピーチをする時間の設定による一人一人の表現力向上、市の生理の貧困対策事業として学校の女子トイレ及び多目的トイレへの生理用品ストックボックス設置を受けた発達段階に応じた性教育の充実。
 2学期も、子どもたちが健やかに育つ学校づくりに邁進していきます。皆様のご理解とご協力、ご助言をよろしくお願いします。


08:00
PAGE TOP