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2022/10/14

神野の秋を楽しむ

| by 制作担当
                                                                                                                                 校長 浅田 和典

 厳しい残暑や連続的な台風到来のあった九月でしたが、十月に入ると急に秋らしくなり、コスモスが一斉に咲きました。朝夕の冷え込みと日中の温度差が激しい時季ではありますが、神野っ子は元気に登校し、笑顔いっぱいで過ごしてくれています。これもひとえに、地域の皆様の様々なお取組やお声かけの賜です。誠にありがとうございます。また、学校評議員や保護者の皆様には、先日のオープンスクールへのご参加、ありがとうございました。
 さて、先日、秋の文化的行事として、「和太鼓鑑賞会」を開催しました。この三年間、全校児童が参加する演奏会はことごとく中止になってきましたが、ようやく元に戻る一歩が踏み出せた気がします。児童は、大小様々な太鼓にバチが振り下ろされる度に、体ごと跳ね上がったり、手拍子を打ったりしながら、体全体で音を楽しんでいました。私は、体育館の後方で立って聞いていましたが、途中、横隔膜のあたりが共鳴して振動しているように感じ、音楽のエネルギーの凄さに驚きました。また、途中に九人の児童が前に出てきて実際に太鼓を叩く体験コーナーがあり、そこで突然言われた「三三七拍子」を練習もなく見事に叩くことができたことや、最後に全校生が太鼓に合わせて手拍子を高速でして演奏に参加することができたことにも驚きました。会の後に、演者から神野小学校の児童の音感や盛り上がりの良さを褒めていただきました。このような「本物に触れた感動」は、おそらく脳の深い部分に記憶され、その後忘れられない「良い思い出」となり、さらに「未来の自分を培う力」にもなると思います。
 そしていよいよ、今月二十三日の神野小学校秋季運動会に向けた練習を開始しました。九月の残暑を避け、激しい運動をしても熱中症になりにくいこの季節に練習に取り組むことができることは、とてもありがたいことです。今年の運動会のスローガンは、「絆・元気100倍で!!神野っ子ファイヤー」です。六年生が中心となって、とても良い元気が出るスローガンを作ってくれました。特に「絆」を最初にもってきてくれたことが嬉しかったです。絆とは、心のつながりであり、目には見えにくいからこそ、逆に最も大切にしたい気持ちです。思いやりのある声かけや励ましの言葉で絆を深めてほしいと思います。次の「元気」は、健康であることと、声や動きに活気があること。具体的には発声する声の響き、挨拶、返事などのはつらつとした動きが求められます。そして最後の「ファイヤー」には、メラメラと燃える炎のように、練習で良い準備をしてエネルギーを貯め、前向きであきらめない気持ち、熱い思いを表現しようとすることを期待します。このスローガンという目的(ゴール)に向かって、日々の小さな目標を達成していくことを意識し、運動会までの日々を楽しんでほしいと思います。全校生が集い、その家族に見守られて過ごすことができる貴重な学校行事「秋季運動会」を成功に導いていくことができるよう、児童と教職員が心を合わせて頑張っていきたいと思います。
 ただ、今年も児童のご家族以外の地域の皆様にはご来場をご遠慮いただくという点については、依然誠に心苦しく申し訳なく思っております。何卒ご理解とご了承をお願いいたします。
 最後に、校長室への嬉しい訪問者たちが持ち込んでくれた、「故郷神野の生き物」を紹介します。




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