校長室通信

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2020/08/06

【校長室通信】月見草と待宵草

| by 校長

 何気なく本を読んでいると「月見草」についての記事がありました。。その「月見草」の記事を読むだけで「知らないことばかりだな。」と思ったのでした。
 一つめ。
  これを知らないのは私だけなのかもしれませんが、月見草は夏の季語であるということ。  「月見草」から秋の名月と月見草の映像を何となくイメージして、月見草は秋の季語なんだと思い込んでいました。今流行っている俳句に、秋の俳句として「月見草」の俳句を得意気に詠んで間違って人前で発表でもしたものなら、恥ずかしい思いをするところでした。・・・(といって俳句を詠む趣味はありませんからその心配はいらない心配ですが)
 そして、2つめ、3つめは
  「月見草」は外国産の白い花の植物であること。
   「メキシコ原産で江戸時代に鑑賞用として渡来した。花期は6 - 9月ごろで、花は日暮れ頃から蕾がほころび始め、初めは白色であるが、翌朝のしぼむ頃には薄い紅色となる。」
「えっ、メキシコ原産!月見草って、昔から日本にある植物じゃないの。」
「月見草って白色。黄色い花じゃなかったの。」
 サボテンのイメージが強いメキシコ原産だとは・・・月にそっと寄り添う姿を思い浮かべていたので驚きました。
 続けて本を読むと、ちゃんと私のような者のために補足がありました。
 「同じく『月見草』とよんでいるものに待宵草(マツヨイクサ)・大待宵草(オオマツヨイグサ)がある。月見草と同じマツヨイグサ属の植物だが、江戸時代後期から明治時代初期に同じ時期に園芸種として日本へ渡ってきた別の黄色の花。待宵草の方が繁殖力が強く、国内各地に月見草よりも早く広まり野生化し、繁殖力が弱かった月見草はほとんど姿を消してしまった。その後、待宵草を月見草と呼ぶことが増えたようだ。色も黄色をしていて月をイメージしやすかったのかこの待宵草を『月見草』と呼んでいることが多い。」
 さらに、調べると「月見草が印象的に描かれた、文学作品で太宰治の「富嶽百景」の中に出てくる名句の「富士には月見草がよく似合ふ」の描写で太宰治が見た月見草も「黄金色をした」という表現から、月見草ではなく待宵草ではないだろうか?と言われています。」とあります。文豪ですら、待宵草と月見草を混同しているのですから、私ごときの思い違いは当たり前といことも分かりました。
 そして、野村克也さんの「花の中にだってヒマワリもあれば、人目につかない所でひっそりと咲く月見草もある」と当時人気のライバル王貞治、長嶋茂雄と自分自身を比べたあの名言の月見草は「月見草のことだろうか待宵草のことだろうか」と頭に浮かんできました。「日本海に咲く月見草」ということを野村さん自身が口にされたことがあるそうですので、野生化したのは宵待草だから「これは、宵待草だな」と考えたところで、「いや野村さんのこの言葉はどちらの種類だったのかということはたいした問題じゃない」ということにようやく気付きました。
 最後に月見草の俳句がいくつか紹介されていました。その中の一つ、
   〈人の世に月見草あり夜明けあり  星野立子〉
 この俳句を、「月見草のように夜を過ごすことで夜明けを迎えることができる」と解釈し 、新型コロナウイルス感染症拡大防止の夜を耐え過ごしたり、ルールを守り過ごしたりした後には夜明けが来るのだと思いたいものです。
 河東小学校の子どもたちも、新学期の4、5月の臨時休業に耐え切りました。そして、短くなった夏休みにも耐え、暑さに耐え、しかし、しっかりと力を伸ばすよう今がんばっています。どうか、今後とも子どもたちへの支援をお願いします。
18:02
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