校長室通信

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2021/03/25

令和2学年度 卒業証書授与式 式辞

| by 教頭
 式 辞

 うららかな春の日差しを浴び、桜も皆さんの卒業とタイミングを合わせるがごとく咲き始めました。
 希望と喜びに溢れる今日の良き日に、宍粟市教育委員会 教育委員「片山 繁樹様」にご臨席を賜りますとともに、保護者の皆様のご列席を頂き、ここに宍粟市立戸原小学校、令和二学年度 卒業証書授与式を挙行することができましたことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、大きな喜びでございます。高いところからではございますが、ご臨席の皆様に心よりお礼申し上げます。
 また、本日コロナウイルス感染予防のため、出席しておりませんが、今日の良き日に向け、お世話になった卒業生のため、一心に校内の清掃、式場準備にと汗を流してくれた在校生の思いを、一同、心に留め置きたいと思います。
 さて、本日、六年間の小学校課程を修了し、この歴史と伝統ある戸原小学校を巣立ちゆく十二名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 今、私から皆さん一人一人にお渡しした卒業証書は、小学校のすべての学習を修了したという証です。
 これまでの自分自身の頑張りに胸を張り、自信を持って中学校へと羽ばたいて下さい。
 私とみなさんとの思い出は、本年度、わずか一年限りでした。 
 しかし、短い一年ではありましたが、私に強烈なインパクトを与えてくれました。
 それは、どんな状況でも、明るく前進しようとする集団の力です。
 みなさんも知っているとおり、令和二年度は新型コロナウイルス感染症により、学校生活はこれまでと一変しました。
 二ヶ月にに及ぶ休校措置。
 暑さと闘うこととなった、他に例を見ない夏休みの短縮。
 計画されていた学校行事もことごとく中止や短縮を余儀なくされていきました。
 みなさんの一番の楽しみであった修学旅行が日帰りになったことはその象徴のような出来事です。
 そのような状況にありながらも、例えば運動会での下級生の手本となり、一丸となって踊り抜いたダンス。
 猛暑の中、ひとときの憩いをと企画してくれ、水着で戯れた水祭り。
 お昼休みの学年対抗のサッカー大会も大いに盛り上がりましたね。
 みなさんと先生チームの決勝、私たち先生チームも熱くさせてもらいました。
 みなさんは、最上級生として、いつも楽しい学校をめざして汗をかき、コロナ禍でどうしても暗いイメージとなりがちな学校生活に、パッと明るい花を咲かせてくれました。
 三年生が作文で「私の自慢は、六年生です」と、書いてくれていました。その作文こそが、みなさんの全てを物語っている様に思います。
 卒業生のみなさん、最上級生としてよく頑張ってくれました。
 感謝しています。本当にありがとう。
 四月からは、もう中学生です。
 あいさつ、清掃、整理整頓などの「当たり前のこと」をより大切にして、人として成長されることを心から願っています。
 ここで、卒業にあたり、はなむけの言葉を贈ります。
 第一は、「目標をしっかり持つ」ということです。
 よく「言葉は体を引っ張る」といわれます。
 人間の心の中には、「やり抜こう」という心と「やめてしまえ」という心があります。みんなも思い当たるでしょう。
 この「やり抜こう」という前向きの心を味方につけたとき、人間は、大きく成長することができるのです。

 これから歩む人生の中で、いろんな夢や希望が生まれてくると思います。しかし、その夢や希望は簡単に叶うわけではありません。
 でも、諦めてはいけません。その実現を目標に努力し続けてほしいと思います。
 「やめてしまえ」とくじけそうになった時、みなさんが掲げた目標・言葉が、きっとあなた方の背中を後押ししてくれるはずです。
 中学校入学までには、まだ少し時間があります。
 今、大きな節目を迎えたみなさんに一番必要なことは、「目標をしっかりと持つ」ことではないでしょうか。
 第二は、「逆境を活かす」ということです。
 突然ですが、甘い完熟トマトをつくる秘訣って知ってますか。
 柔らかで栄養たっぷりな土に植え、しっかりと水をやる。そう思ったのではありませんか。
 正解は、堅い荒れ地で、極端に水を少なくして育てることだそうです。
 このような劣悪な環境に打ち勝つために、トマトは、膨大な根を張り巡らせ、わずかな養分や水分を必死に吸収し、やがては、病気にも強いトマトとなって、甘い完熟トマトがなるのだそうです。
 一人前になるには、植物も人間も皆同じです。
 いつも、幸せばかりに囲まれていて、苦労なしに過ごしては、大きく成長することはできません。
 世の中は、私たちの成長に向け、逆境という愛の鞭を与えてくれます。
 これからの人生で、様々な困難や悩み事があなた方を待ち受けていることでしょう。
 しかし、その苦しさや辛さがみんなを成長させてくれているんだと信じ、前向きに生きていく努力をしてください。
 明るく、前向き、仲良しの三拍子そろった卒業生のみなさんです。
 きっと、どんな逆境も、自ら、そして友の手を借りながら乗り越えてくれると信じています。

 さて、保護者の皆様、お子さまのご卒業、本当におめでとうございます。また、この六年間本校に寄せていただいたご理解、ご支援に対し、教職員を代表しまして厚くお礼申し上げます。
 これからも、毎年恒例で行ってきた、「親子のハグ」が象徴しますように、親子の「心の絆」をしっかりと結び、お子さまが素晴らしい中学校生活を送られますことを、戸原小学校職員一同、心よりお祈りいたしております。

 卒業生の皆さん。今、手にしている卒業証書は、六年間の努力の証ですが、これからの未来を保障してくれるものではありません。
 人生という新しいノートを埋めていくのは、皆さん一人一人です。

 皆さんのこれからの活躍を期待して、式辞といたします。

        令和三年  三月二十四日
                        宍粟市立戸原小学校
                                       校長 久保 欽哉

12:29
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