校区の概要
本地区は、南北朝初期から始まる都多村として、杉原紙・鹿狸皮・漆を特産品にしていた。江戸期には、「播州宍粟郡誌」に伊沢川筋高家郷上流部の上ノ村・中野村・下野村三か村を都多谷とある。宍粟市山崎町の最北部に位置し、清流揖保川の支流伊沢川に沿った南北約6キロメートルの細長い山峡の地である。大部分は山林であり、四季折々の風景が見られる豊かな自然に囲まれている。
産業は、集団作業で農業が副業化している。また、製造業の工場が建ちそこで働く人がいる反面、校区外の遠くに仕事を求める人も多く、少子化と共に学齢期の子どもを持つ親が少なくなり、児童数は減少し続けている。児童の家庭は、ほとんどが三世代同居であり、子育てをする上での祖父母の役割は大きい。地域の活性化に向け、学校への期待や連携が強く、学校行事に多くの地域住民が参画し、学校への支援体制ができている。また、校区の伝統的・文化的活動である「紅花まつり」「伊沢の里文化祭」「獅子舞・笛太鼓保存会」「ふれあい盆踊り」などの継続に意欲的である。
児童の実態
児童は、素直で明るく、真面目に学習に取り組んでいる。また、与えられた仕事を責任を持ってやり遂げることができる。さらに、困っている友だちに優しく声をかけるなど、思いやりのある行動ができる。小規模校の良さとして、高学年が低学年の世話をしたり誘って遊んだりするなど、また、低学年が高学年のリーダーシップを受けて前向きに行動するなど、異学年の縦の関係が強い。
しかしその反面、全体の前で自分の思いを率直に表現することを苦手する児童もいる。一人で我慢してしまい、ストレスを溜めることがある。今後は自立心を高め、困難から逃避せず乗り越えようとする強さを養っていくことが必要である。
児童数
令和3年9月1日 現在
学年 | 1 年 | 2 年 | 3 年 | 4 年 | 5 年 | 6 年 | | 計 |
男子 | 4 | 2 | 4 | 3 | 3 | 4 | (2) | 20 |
女子 | 0 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | (1) | 9 |
計 | 4 | 3 | 6 | 5 | 5 | 6 | (3) | 29 |