二学期終業式 式辞
校長先生は、二学期の始業式にこんな目標を立てて、皆さんにお話ししました。
それは、「めいっぱい楽しい二学期にしよう!」ということでした。
心も体も健康で、たくさんの友だちと楽しい思い出を作って欲しかったのです。
さて、皆さん一人一人の二学期はどうだったでしょうか。
二学期の勉強や生活、学習発表会、マラソン大会、六年生の修学旅行をはじめとする、各学年の行事を振り返ってみてください。
クラスやグループなどの友だちと力を合わせて取り組めていたでしょうか。
また、一つ一つの活動が自分にとっての思い出となっていますか。
先生は、ひとつひとつを振り返ってみると、そこにはみんなの笑顔があり、真剣な顔があり、悔し涙を流す姿も思い出され、その度にみんなの成長を確認することができ、とてもうれしく思っています。
でも、とっても残念なこともあります。
それは、人にいやがる言葉を言ったり、人に命令したり、叩いたり蹴ったりの暴力をふるう子もいて、その被害にあった子たちが、とてもつらい思いや怖い思いをしたことです。 これらはすべて、「いじめ」です。
相手の気持ちや痛みを考えることなく、平気で傷つけてしまう「いじめ」。
決して許してはいけないことです。
いじめをしていた子、これから大きくなるとどんな人になってしまうのか?先生は心配でなりません。自分をリセットして、相手の気持ちや痛みがわかる人になってください。 いじめをされていた子、つらい思いをしていたね。先生が気づくのが遅くて、つらい期間が長く続いていた子も。早く、気づいてあげられなくてごめんね。
君たちは、決して一人じゃないからね。友だちも、先生も、お家の方も、みんなあなたたちの味方です。どうか、つらいことを我慢せず、まずは、つらさを訴えてください。
いじめを知っていた子、あなたたちが実はとっても大切なんです。
この山崎小学校から、「いじめ」をなくすためのいわば、切り札なんです。
どうか、おかしいぞ? あれはひどい! 助けてあげなきゃ! と感じたら、必ず、先生に相談してください。先生たちは絶対に、みんなの声に応えていきます。
三学期が始まったら、すぐに君たちのお家の方と先生で話し合う機会を持ちます。 どうか、今、みんなの心の中でもやもやしていることがあれば、この冬休みに、お家の方に相談しておいてくださいね。
さて、明日から始まる冬休みは短く、あっという間に終わってしまいます。
そこで、三つのお話をするので、しっかり守ってください。
一つ目は、「昔からの行事や伝統を体験しよう」ということです。
冬休み中には、「餅つき」「大掃除」「大晦日」「正月」「初詣」「お年玉」など、ずっと昔から続いていた日本の文化や伝統行事がたくさんあります。
ぜひ、その一つ一つを体験して、日本の良さを味わってください。
二つ目は、「家族の一員として過ごしましょう」ということです。
暮れから、正月に書けては、大掃除やおせち料理などとても忙しくなります。
みんなも、自分ができることを見つけて、家族の一員として活躍してください。
そこには、学校で学ぶことができないけど、将来、生きていく上でとっても大切な「技術」がたくさんあります。どうか、大人の人からその「技術」を盗んでください。
人のものをとることは「泥棒」ですが、大人の人の技術を盗むことは大いに結構なことです。
三つ目は、「自分の命は自分で守ろう」ということです。
特に自転車での飛び出しには、十分気をつけてください。
また、今、山崎小学校では、インフルエンザがはやってはいませんが、街の学校では次々に学級・学校閉鎖があり、とってもはやっているようです。
街に出るときには、マスクをかけ、しっかりと手洗いうがいをして、インフルエンザを寄せ付けないようにしてください。
一月九日の三学期始業式には、みんなが元気な笑顔で出会えるように願って、校長先生の話を終わります。
平成二十九年 十二月二十二日
校長 久保 欽哉