山崎小学校 3学期 始業式
式 辞
全校生のみなさん、まずは明けましておめでとうございます。
みなさんは、年末からお正月にかけて楽しく過ごせましたか。
また、校長先生が終業式でお話をした通り、いろんなお手伝いにチャレンジできたでしょうか。
休み中には、皆さんが重い病気にかかったとか、事故に遭ったとかという連絡もなく、こうやって新しい年をみんなそろって迎えられたことを本当にうれしく思います。
さて、いよいよ今日から三学期が始まります。
三学期は、一学期や二学期に比べてとても短い学期ですが、とっても大切な学期です。
六年生にとっては、新しい環境である中学校へと巣立っていく準備の期間です。また、他の学年も進級に向けて、この学年でやり残したことを総仕上げしていく期間なのです。
特に一年生の人、いいですか。四月に新しい一年生が入学して、みんなはお兄さん、お姉さんになるんですよ。いつまでも、甘えてばかりいられませんね。しっかりした先輩になれるよう、この三学期しっかり頑張ろうね。
校長先生は、この三学期に向けて、三つの目標を立て、みんなと先生と学校全体で頑張ることを決めました。今から紹介するので、みんなも、心の中にしっかりと覚えておいて一緒に頑張りましょう。
一つ目は、勉強を頑張ると言うことです。
次の学年で勉強することは、今の学年で勉強することがしっかりわかっていて初めて、みんなの本当の力となって身についていきます。ですから、今の学年で勉強していることをいい加減にしていては、次の学年でもきっと本当の力はつきません。
だから、三学期にお勉強することもしっかりと頑張ると同時に、これまでの勉強も振り返り、自分の苦手だったところをもう一度先生と一緒に勉強して、次の学年にいいスタートが切れるよう頑張りましょう。
わからないことは決して恥ずかしいことではありません。わからないことをわかったふりをしてごまかして次に進むことが、本当に自分にとってマイナスになります。「先生、わかりません。教えて下さい。」みんなの、こんな小さな勇気を先生達は大歓迎します。
次は、生活を見直すことです。
みんなは、家族や友だちや地域の方々のいろんな支えや助けがあって今日まで学校生活を送ってこられました。でも、人間にありがちなことですが、みんなから支えてもらっていることを、ついつい「当たり前」のように思ってしまって、感謝することを忘れてしまいがちです。
そこで、三学期はもう一度、一人ひとりが自分の周りをよく見渡し、「お世話になってるな。」「ありがたいな。」と感じる時間を持ち、その感謝の気持ちを「ありがとう。」や「おはようございます。」のあいさつに表していくことをお願いしたいと思います。
また、各学年・学級で、この一年を振り返り、がんばれたことをお互いに素直に喜び合うと共に、できなかったことをしっかりと話し合い、次の学年へそして中学へと結びつけてもらいたいと思います。
特に、二学期の終業式で校長先生がお話をしたことですが、相手の立場や気持ちを考えて話したり行動したりすることは、「いじめのない山崎小学校」にしていくためには、一番大切なことです。
新しい学期が始まると共に、新年を迎え、一人ひとりがしっかりと考え、自分の生き方について考える機会を持ってください。
最後は、「門出」というキーワードです。
入学式から始まり、運動会、学習発表会などたくさんの学校行事がありました。どの行事にも意味があり、とても重要なものです。
その中でも、校長先生には卒業式に特別な思いがあります。それは、これまで六年という長い年月を小学校で過ごしてきた六年生が、いよいよ新しい環境下の中学校へ巣立っていくからです。
そして、何より在校生もこの一年を通じて感じていたと思うけど、六年生は本当にいろんな場面で学校のリーダーとして汗をかいてきてくれました。
ですから、今度は在校生と先生たちとで力を合わせて、この六年生の努力に応えられるような、思い出に残る感動的な卒業式にしなければと思っています。
そうやって、またそういう気持ちで六年生を送り出してあげることが、学校としての最高の締めくくりでもあるし、伝統として長く「ささの子魂」が引き継がれることだと思っています。
どうか、六年生の皆さん、最後まで在校生が誇れる最上級生として走り続けて下さい。
在校生の皆さん。どうか、校長先生が今日話した思いを持って、六年生を送り出せるよう先生達と一緒に頑張っていきましょう。
これで、式辞とします。
平成三十年 一月九日
校長 久保 欽哉