校長室通信

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12
2023/04/10

令和5年度のスタートにあたり

| by 校長
 四月七日、桜流しの雨の中、七十七名の新入生が元気に入学してきました。これで、二百六十一名の東中生徒がそろいました。そして、新たなメンバーも加わった二十九名の教職員とあわせて、計二百九十名での出発です。

 山崎東中学校では、今年の教育目標を「夢と志を抱き、心豊かでたくましく未来への道を切り拓く生徒の育成」と掲げています。この目標には、「生徒たちが、夢や希望の実現に向け努力できるように、そして、将来自立し社会で活躍できるように、そのために必要な様々な力を、中学校生活の中で育てていく」という、決意を込めています。
 それに基づき、本年度特に力を入れたいこととして、次の四点を重点目標としました。教職員一丸となって、取り組みを進めて行きます。


一,安全・安心な学校づくり
 全員が「時を守り 場を清め 礼を正す」を心がけ、学校の中に周りの人をを大切にする風土を育てます。あわせて、特別支援教育の充実に努めます。また、いじめ防止に向けた取り組みを充実させ、誰もが安心して生活できる学校にします。
二,自立の基盤となる力の育成
 教師はⅠCT機器を活用し、おもしろくわかりやすい授業を行います。そして、考える時間をしっかり確保し、伝え合う活動に力を入れ学力を伸ばします。また、総合的な学習の時間では探求的な学習を行い、課題解決に必要な知識や技能を育てます。あわせて、特別活動にも力を入れ、生活する集団を高めるとともに、社会の一員として役割を果たそうとする意欲や態度を育てます。
三,地域や家庭、関係機関との連携
 幼稚園や保育所、小学校と連携した教育活動や、地域と連携した教育活動を推進し、生徒の自尊感情やふるさとを愛する心を育てます。また、教育活動の様子を積極的に情報発信します。
四,協働する教職員組織(パワフルなチーム山東) 
  教職員間で連携し、生徒に関わる情報を共通理解した上で丁寧な対応を行います。また、教職員は「明るく元気に優しく」をモットーに、こどものそばで育ちを支援していきます。
     
 
 新年度を迎え、気持ちも新たにスタートをしました。ウィズコロナ、ポストコロナ社会において、我々教職員は子どもたちを中心に捉え、心を一つにして創意工夫と活力に富んだ教育活動を展開していきます。家庭や地域の皆様におかれましては、これまで同様のご理解とご協力、ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
   

11:03
2023/01/05

新年のあいさつ

| by 校長


 新年明けましておめでとうございます。
  本年もよろしくお願いします。

 令和五年が始まりました。それぞれのご家庭で、ご家族そろって和やかな新年を迎えられたことと、お喜び申し上げます。
 今年は、十干が「癸(みずのと)」、十二支が「卯(う)」の年にあたるので、干支は「 癸卯(みずのとう)」です。「癸」は雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水を表しています。そして、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しています。「卯」は穏やかなうさぎの様子から安全、温和の意味があります。また、うさぎのように跳ね上がるという意味もあります。そのため「癸卯」のイメージは、「新しいことを始めるのに適していてる」や「これまでの努力が実を結ぶ」、「勢いよく成長し飛躍する」などと考えられています。そのような一年になることを心より願っています。
 
 ところで、昨年末に小中学生を対象とした今年度の「全国体力テスト」の結果が公表されました。「全国体力テスト」では、全国の小中学生を対象に、持久走や反復横跳びなど8種目の運動について測定しています。その体力合計点は、小中学生の男女とも新型コロナの感染が拡大した三年前から連続して下がっていて、今年度は2008年度の調査開始以来過去最低となりました。種目別では、持久力の低下が目立っているということです。また、肥満の割合も小中学生ともに増加していて、中学生の女子を除く、小学生男女、中学生男子は過去最高となりました。
 スポーツ庁は、コロナ禍で身体を動かす機会が減り、スマホやゲームなどスクリーンを見続ける時間が増えたことが肥満の増加や体力の低下につながっているのではないかと分析しています。 


 このような体力低下は子どもたちだけの課題ではありません。大人の運動不足はもっと深刻かもしれません。その影響もあって、コロナ禍以降全国的に登山やキャンプといったアウトドアスポーツの人口が増えていると聞きます。

 山に囲まれた宍粟市では、「宍粟50名山」が選定されており、たくさんの登山者たちに親しまれています。山崎東中校区にも、「長水山」「高取山」「宮山」「母栖山」「水剣山」があります。「長水山」と「高取山」は登ったことがあるのですが、晴れた日は瀬戸内海まで見渡せる気持ちのよい山です。空気の澄んだこの季節、親子で山に登ることをお薦めします。きっと運動不足が解消されストレスの発散になります。ふるさとの自然が体験できるし親子のふれあいの時間にもなります。

 「癸卯」の令和五年、うさぎのように元気に動ける体力を維持するためにも、「山登り」を始めてみるのはいかがでしょうか。 


15:10
2022/11/04

応援してもらえる人

| by 校長



    秋の深まりとともに、紅葉の便りが聞かれるようになってきました。
 
 新型コロナウィルス感染症の流行も三年目になりました。多少の影響はありますが、予定している教育活動は、今年は順調に実施できています。先月は西播新人大会と西播駅伝大会が開催されました。女子バレー部と女子卓球部が優勝、ソフトボール部が準優勝、男子バレー部が三位という立派な成績でした。また男子駅伝部も四位と健闘しました。西播には中学校が二十八校ありますが、今回の山崎東中学校生徒の活躍には驚くばかりです。県大会に出場する部は、西播代表としての活躍を期待しています。
 
 ところで、最近うれしく感じたことが二つありました。そのことについて紹介します。

 
 一つ目は学校に届いた手紙についてです。今年夏に相撲部が県大会に出場し三位となり、近畿大会に出場しました。その時観戦されていた男性から次のような手紙をいただきました。その一部を抜粋し紹介します。
   
   ・・・私自身、兵庫県大会、近畿大会を観戦させていただき、純朴で一生懸命
   の貴校生徒の皆さんとお話しする機会がありました。どの子もすごく良い子と
   言う印象を受けました。宍粟市山崎町の人々や生活環境が、優しい大人と青少
   年を育成するんだろうと考えます。私は都会で生まれ、ドロドロ、ごちゃごち
   ゃした空気に育って今は爺さんになってしまいました。もし私が宍粟に生まれ
   育っていたら、私の人生も大きく変わっていたでしょう。・・・
   遠くで応援する爺さんがいることをお伝えください。また来年の相撲大会で
   会えるのを楽しみにしています。・・・ 

 教育の一環で行っている部活動は、勝つことを目標に日々取り組んでいますが、目的は人間性や社会性の育成です。大きな相手にもひるまず向かっていく勇気や、仲間を懸命に応援する友情、対戦相手をも思いやる優しさ、礼儀正しい態度など、本校生徒がみせた姿に手紙をくださった男性は、感動されたのでしょう。彼らの人間性にふれ、応援してくださったのだと思います。鍛錬を重ね、強くなり優勝することは立派なことです。しかし、それ以上に価値があることは、一人の人間として、豊かな人間性や社会性を身につけることだと考えています。

 
 二つ目は、先日校区にお住いの方から伺った話です。「車での帰宅途中、交差点で止まっている中学生をよく見る。停車して渡り終えるのを待つのだが、いつも中学生が丁寧に礼をしてくれる。そういうことが自然にできる生徒たちがの姿をみると本当にうれしくなる。」頭の中にその光景が浮かび、私も笑顔になりました。

 
 生徒たちの頑張りや成長を、様々な場面で様々な人から認めてもらっていることをうれしく思います。これからも、たくさんの人たちから応援してもらえるような生徒の育成をめざし、職員一丸となって教育活動を行っていきます。


07:42
2022/07/06

社会人に求められる力

| by 校長


 今年は、観測史上最も早く、梅雨明けが発表されました。平年より21日早く、梅雨の期間は過去最短の14日間でした。そのような中、市総合大会が行われ、どの部も熱戦を繰り広げました。勝ち進んだ部には、西播大会や県大会でのさらなる活躍を期待しています。

 ところで、こども達が生きていく未来は、AI(人工知能)など技術革新が進み、二十年後は今ある職業の半分が無くなり、それに代わって今は存在しない新しい仕事が生まれていると言われています。また、グローバル化が激しいスピードで進み、これまで以上に物や人、情報が国境を越え移動します。予測のはるか上を行く変化の激しい時代です。しかし、どのような時代になるにせよ、こども達には時代の変化の波に翻弄されることなく、夢と志をもってたくましく生きてほしいと願っています。 
 それでは、未来を生きるこども達に、学校で育てておかねばならない力とは何でしょうか。数十年後の世界は、今よりも考え方や価値観が多様化しています。そのような社会で、多様な人々と協働しながら生きていかねばなりません。そのために必要とされる、経済産業省が定義した、3つの能力と12の能力要素からなる【社会人基礎力】を紹介します。

【社会人基礎力】
 ①前に踏み出す力(アクション)
  『一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力』
      ・主体性  物事に進んで取り組む力
   ・働きかけ力  他人に働きかけ巻き込む力
   ・実行力  目的を設定し確実に行動する力
 ②考え抜く力(シンキング)
  『疑問を持ち考える力』
   ・課題発見力  現状を分析し目的や課題を明らかにする力
   ・計画力  課題解決に向けた道筋を明らかにし準備する力
   ・創造力  新しい価値を生み出す力
 ③チームで働く力(チームワーク)
  『多様な人々とともに目標に向けて協力する力』
   ・発信力  自分の意見をわかりやすく伝える力
   ・傾聴力  相手の意見を丁寧に聴く力
   ・柔軟性  意見の違いや立場の違いを理解する力
   ・状況把握力  自分と周りの関係性を理解する力
   ・規律性  社会のルールや人との約束を守る力
   ・ストレスコントロール力  ストレスに対応する力

 子ども達は、授業や行事、生徒会活動、部活動等に取り組む中で、日々これらの力をつけています。もちろん、家庭や地域でたくさんの人とかかわることも、大切な学びの場です。地域の皆様におかれましては、次代を担う子ども達を、これからも温かく見守り支えていただきますようお願いいたします。


09:52
2022/01/12

トライやるウィーク、ものづくり体験

| by 校長


 新年明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

 
 令和四年が始まりました。それぞれのご家庭で、ご家族そろって和やかな新年を迎えられたことと、お喜び申し上げます。
 今年は、十干が「壬(みずのえ)」、十二支が「寅」の年にあたるので、干支は「 壬寅(みずのえとら)」です。「壬」は「妊に通じ、陽気を下に姙(はら)む」、「寅」は「螾(ミミズ)に通じ、春の草木が生ずる」という意味があるそうです。そのため「壬寅」は厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となるイメージです。そのような「始まり」「成長」がたくさん感じられる一年になることを心より願っています。

 
 ところで、昨年末に二年生は「トライやる・ウィーク」で、近隣の31事業所にお世話になり、5日間にわたり職場体験をさせていただきました。また、一年生は姫路市にある「ものづくり体験館」で、ものづくり体験学習を行いました。これらの体験学習のねらいは、大人と一緒に仕事やものづくりをすることを通して、次に挙げているようなことの大切さに気づき、そして身に着けることです。
  ・達成感や自信
  ・働くことの大切さや難しさ
  ・人とふれあうことの楽しさ
  ・コミュニケーションの大切さ
  ・あいさつすることの大切さ
  ・保護者や大人の人への感謝の気持ち
  ・社会のルールやマナーの大切さ
  ・地域とのつながりの大切さ
  ・人のために役に立つうれしさ  
 
 生徒たちの感想を読むと、かけがえのない貴重な体験をさせてもらったということがよくわかります。このようにたくさんの学びがあったのは、協力し指導していただいた事業所の皆様や、体験館の皆様のおかげです。心より感謝いたします。

 今回の学習活動は、自分の将来の夢や目標を考えるきっかけになりました。本校では、生徒が未来への道を切り拓いていけるよう、そのために必要な力を育てることを大切にしています。今年も本校の教育活動に、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。



09:28
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