今年は、観測史上最も早く、梅雨明けが発表されました。平年より21日早く、梅雨の期間は過去最短の14日間でした。そのような中、市総合大会が行われ、どの部も熱戦を繰り広げました。勝ち進んだ部には、西播大会や県大会でのさらなる活躍を期待しています。
ところで、こども達が生きていく未来は、AI(人工知能)など技術革新が進み、二十年後は今ある職業の半分が無くなり、それに代わって今は存在しない新しい仕事が生まれていると言われています。また、グローバル化が激しいスピードで進み、これまで以上に物や人、情報が国境を越え移動します。予測のはるか上を行く変化の激しい時代です。しかし、どのような時代になるにせよ、こども達には時代の変化の波に翻弄されることなく、夢と志をもってたくましく生きてほしいと願っています。
それでは、未来を生きるこども達に、学校で育てておかねばならない力とは何でしょうか。数十年後の世界は、今よりも考え方や価値観が多様化しています。そのような社会で、多様な人々と協働しながら生きていかねばなりません。そのために必要とされる、経済産業省が定義した、3つの能力と12の能力要素からなる【社会人基礎力】を紹介します。
【社会人基礎力】
①前に踏み出す力(アクション)
『一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力』
・主体性 物事に進んで取り組む力
・働きかけ力 他人に働きかけ巻き込む力
・実行力 目的を設定し確実に行動する力
②考え抜く力(シンキング)
『疑問を持ち考える力』
・課題発見力 現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力 課題解決に向けた道筋を明らかにし準備する力
・創造力 新しい価値を生み出す力
③チームで働く力(チームワーク)
『多様な人々とともに目標に向けて協力する力』
・発信力 自分の意見をわかりやすく伝える力
・傾聴力 相手の意見を丁寧に聴く力
・柔軟性 意見の違いや立場の違いを理解する力
・状況把握力 自分と周りの関係性を理解する力
・規律性 社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール力 ストレスに対応する力
子ども達は、授業や行事、生徒会活動、部活動等に取り組む中で、日々これらの力をつけています。もちろん、家庭や地域でたくさんの人とかかわることも、大切な学びの場です。地域の皆様におかれましては、次代を担う子ども達を、これからも温かく見守り支えていただきますようお願いいたします。