4月もいよいよ終盤に差し掛かり、毎日穏やかな天気が続いています。校舎の北にある田んぼには一面の蓮華が咲いていましたが、今日耕されていましたので、いよいよ田んぼもシーズンが始まるなと思いました。
4月の中学校の風景は、なんといっても1年生です。慣れない自転車通学であったり、少し大きめの制服や体操服であったり、楽しそうであり、不安そうである表情であったり、何もかも新しい学校で、いろいろ吸収しようと目が輝いているのが、ちょうどこの時期の中学校の光景です。
遠い昔で忘れてしまいがちですが、初めて中学校に入学した時の気持ちというものは、意外と心に残っているものです。その後、初めて高校へ行ったっ時の気持ち、初めて就職したときの気持ち、初めて親元を離れて暮らし始めたときの気持ち等々、思い起こしてみるとその時の光景や気持ちがよみがえってくることに気が付きました。もちろんその時には意識しませんが、それだけ日常とはかけ離れていていたために、記憶の奥底に刻み込まれたのでしょう。。
教師や先輩にとっては大したことないことでも、新入生にとっては一大事であり、周りを見るべきなのか、自分で決断するべきものなのか、はたまた親や先生に相談するべきなのか、いやこう時こそ先頭に立ってやるのが自分の個性であるとか、いろいろと頭の中を駆け巡っていることも多々あるように思います。そうやって思い悩むのも、自立への一歩です。こういう体験こそ次につながります。我々も、この初めての気持ちをしっかりとくみ取り、手助けではなく、適切な支援ができるよう心掛けていきます。
令和3年4月21日
校長 浅田 卓