昨年まで教壇に立っておられた光岡和人先生を講師にお招きし、１年生で絵手紙教室を実施しました。
この授業の目的は「楽しく描く」でした。光岡先生が「ヘタでいい」「ヘタがいい」と言われ、これを合い言葉に楽しんで授業をすすめていくことができました。

まず、面相筆という細い筆に墨をつけて、筆の先端を持ち立てて描く練習をしました。とぎれとぎれになったり、にじんだりしてなかなか「ヘタ」に描けました。その要領で、自分が選んだモチーフである「柚子」「柿」「さつまいも」「とうがらし」の輪郭を下描きしました。その際、指定された範囲にかくのではなく、大きくそしてはみ出すイメージを持って描くといいということを教わりました。

下描きを終えいよいよ本番。はがきに描くのですが、最初の描きだしがなかなか勇気がいり、手が進みませんでしたが、描き始めるとスラスラと描いていました。

次は色を塗りました。塗り方はべた塗りは絶対にダメで、最初は薄く濡らすように点で塗り、その上からだんだん濃くするように、実物を見ながら点で被せて塗りました。また空白があったり、はみだしてもいいということでした。にじんだり、色の変化が出たりして、立体やデコボコした様子も表現することができました。

「ヘタでいい」「ヘタがいい」という合言葉に、楽しんで一人ひとりがいい作品を作りあげることができました。